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Novel pkmn 今日はえいえんの最初の日(シンオウでウォロと再会/完結)
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tt5 !+さよならの練習を(男主とオフェンスが過ごす真夏の話/現パロ/完結)
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エゴイズムのリピート

ペパー
 {{ namae }}が生まれた儘の姿でペパーの上に跨ってる。
 白い肌を赤く染めて、羞恥で目を潤ませている。男を誘うような顔を、素振りを、している。みないでと{{ namae }}は啜り泣いているのに、身体を隠そうとはしない。ペパーは泣いている{{ namae }}を慰めようとはしなかった。丸みのある肩も、片手で簡単に捕まえられそうなほど細い腕も、ひしゃげたアルミ缶のような胴回りも、筋肉も肉も然程付いてなさそうな脚も、何もかもがこんなにも頼りない印象を与えさせる。それらはペパーの心の柔らかい所をかりかりと引っ掻き、頭をずーんと重くさせてはたらきを鈍くさせる。ペパーの掌ですっぽりと収まりそうな程の{{ namae }}の膨らみが誘うように揺れている。それに手を伸ばそうとして――見慣れた天井が見えた。

「……は?」

 ぱち、ぱち、と何度か瞬きをする。窓の外から温かな日差しが入り込み、ヤヤコマの囀りが聞こえる。爽やかな朝だ。ペパーはゆっくりと上体を起こす。どろどろのゼリー状となった暗澹たるものがペパーに黒い染みをつけた。それは次第に広がり始め、じわりじわりとペパーの喉を緩やかに絞め上げる。
 マフィティフがのそりとペパーのベッドへやって来る。ペパーはマフィティフに挨拶をしながらマフィティフの頭を撫でた。マフィティフは満足そうに笑うが、ペパーの気分は少しも晴れやしない。
 ペパーがベッドから降りて直ぐにした事は下着の処理だった。
 朝の支度を終えて、ペパーは台所に立つ。そう言えば、アボカドサンドを前食べたいと言っていたなと思い出し、アボカドやスモークされたカマスジョーの切り身を切っていく。鮮やかな赤いトマトを包丁で輪切りにする。少し前に{{ namae }}は、トマトが好きだと嬉しそうな顔をして笑っていた。瑞々しいレタスの端っこをマフィティフにあげた。ほんの少しだけ切り身を多めにしてサンドウィッチを作っていく。
 切り身が多い方は{{ namae }}の分で普通の分量で作ったのがペパー自身のものだ。{{ namae }}の方がほんの少しだけ豪華だ。ペパーが{{ namae }}を脳裏に描いて射精した次の日の朝にサンドウィッチを作ることは、別段今日が初めてのことでもない。粘り気のある黒い感情はちっとも薄まらない。自分に対する落胆やら幻滅やら失望によく似た感情は今まで何度もペパーをがなり立てている。これで何回目だと数えかけて辞めた。誰も精子を無駄にした回数など知りたくもないだろう。
 ペパーは時計を見た。もう出ないと約束に送れてしまう。冷蔵庫にあった付け合わせのサラダやお茶の入った水筒を鞄に詰める。マフィティフを連れて、行きたくない気持ちから目をそらしながら、約束を守らなければという使命感だけで歩いていった。
 テーブルシティから西へ出て直ぐの所に{{ namae }}はいた。嬉しそうな顔をして、ポケモンを捕まえたのだという。ペパーは{{ namae }}の顔を直視することが出来ない。良かったなと少し素っ気なく話をしながらピクニックテーブルを出すなどをしていた。昼まだだろ、と確認すればまだだよ、と返される。オマエの分と手渡すとぱっと{{ namae }}の顔が明るくなったのが解った。

「ありがとう! わ! 凄い、具沢山だね」
「あちこち走り回っていたからな。お腹ペコペコちゃんだろ?」

 嬉しい、ありがとうと、何も知らずに機嫌良さそうに笑う{{ namae }}を見て、ペパーは小さく笑い返す。{{ namae }}は大きく口を開けてサンドウィッチにかぶりついた。ペパーの脳裏に以前妄想した{{ namae }}が過る。赤い口腔内は酷く煽情的だった。ペパーは慌てて首を横に振る。針で突いたような鋭い痛みが良心とやらに走った。
 {{ namae }}は楽しそうに話しながら、コップに紅茶を入れる。以前人から貰ったものだというそれは甘いにおいをさせていた。誰から、と喉元まで競り上がった言葉を熱い紅茶で飲み下し、バッグに入れて来たサラダを出した。{{ namae }}はペパーが持って来たサラダを突いては美味しいと嬉しそうに言う。ペパーは嬉しそうな{{ namae }}を見て、確かな安堵を覚える。
 昼食を食べ終えた{{ namae }}はポケモンたちと遊んでいる。ペパーはその姿をぼうっと眺めていた。半袖から伸びる腕も短いズボンから伸びる脚もペパーのものとは違っている。脳裏に描いていたものとは大きな差がないなと思っていたことに気付き、ペパーは思わず目をきつくつぶった。我ながら強い不快感を覚える。{{ namae }}には気付かれていないようで酷くほっとした。
 楽しそうに笑いながらポケモンと遊ぶ{{ namae }}は、好き勝手描かれて好き勝手されていることを知らないのだろう。{{ namae }}を頭の中で好き勝手にしているのが自分だけで良いとペパーは思う。他の人が自分自身と同じような目で同じような欲望で{{ namae }}を好きにしていると想像するだけで吐き気を催した。
 凝り固まった罪悪感が薄まれば良いと願っている。願いながらサンドウィッチを作って、何も知らない{{ namae }}に渡して薄めた気持ちになっている。完全に自己満足の行動だ。笑ってしまいたくなる程のエゴにペパーは小さく自嘲する。
 {{ namae }}の、ショートパンツから伸びる白い脚がぼんやりと光って見えた。明日になるか今週になるか来週になるか解らないが、きっと同じことを繰り返すのだろうとペパーは予見している。

2023/01/17
 {{ namae }}が生まれた儘の姿でペパーの上に跨ってる。
 白い肌を赤く染めて、羞恥で目を潤ませている。男を誘うような顔を、素振りを、している。みないでと{{ namae }}は啜り泣いているのに、身体を隠そうとはしない。ペパーは泣いている{{ namae }}を慰めようとはしなかった。丸みのある肩も、片手で簡単に捕まえられそうなほど細い腕も、ひしゃげたアルミ缶のような胴回りも、筋肉も肉も然程付いてなさそうな脚も、何もかもがこんなにも頼りない印象を与えさせる。それらはペパーの心の柔らかい所をかりかりと引っ掻き、頭をずーんと重くさせてはたらきを鈍くさせる。ペパーの掌ですっぽりと収まりそうな程の{{ namae }}の膨らみが誘うように揺れている。それに手を伸ばそうとして――見慣れた天井が見えた。

「……は?」

 ぱち、ぱち、と何度か瞬きをする。窓の外から温かな日差しが入り込み、ヤヤコマの囀りが聞こえる。爽やかな朝だ。ペパーはゆっくりと上体を起こす。どろどろのゼリー状となった暗澹たるものがペパーに黒い染みをつけた。それは次第に広がり始め、じわりじわりとペパーの喉を緩やかに絞め上げる。
 マフィティフがのそりとペパーのベッドへやって来る。ペパーはマフィティフに挨拶をしながらマフィティフの頭を撫でた。マフィティフは満足そうに笑うが、ペパーの気分は少しも晴れやしない。
 ペパーがベッドから降りて直ぐにした事は下着の処理だった。
 朝の支度を終えて、ペパーは台所に立つ。そう言えば、アボカドサンドを前食べたいと言っていたなと思い出し、アボカドやスモークされたカマスジョーの切り身を切っていく。鮮やかな赤いトマトを包丁で輪切りにする。少し前に{{ namae }}は、トマトが好きだと嬉しそうな顔をして笑っていた。瑞々しいレタスの端っこをマフィティフにあげた。ほんの少しだけ切り身を多めにしてサンドウィッチを作っていく。
 切り身が多い方は{{ namae }}の分で普通の分量で作ったのがペパー自身のものだ。{{ namae }}の方がほんの少しだけ豪華だ。ペパーが{{ namae }}を脳裏に描いて射精した次の日の朝にサンドウィッチを作ることは、別段今日が初めてのことでもない。粘り気のある黒い感情はちっとも薄まらない。自分に対する落胆やら幻滅やら失望によく似た感情は今まで何度もペパーをがなり立てている。これで何回目だと数えかけて辞めた。誰も精子を無駄にした回数など知りたくもないだろう。
 ペパーは時計を見た。もう出ないと約束に送れてしまう。冷蔵庫にあった付け合わせのサラダやお茶の入った水筒を鞄に詰める。マフィティフを連れて、行きたくない気持ちから目をそらしながら、約束を守らなければという使命感だけで歩いていった。
 テーブルシティから西へ出て直ぐの所に{{ namae }}はいた。嬉しそうな顔をして、ポケモンを捕まえたのだという。ペパーは{{ namae }}の顔を直視することが出来ない。良かったなと少し素っ気なく話をしながらピクニックテーブルを出すなどをしていた。昼まだだろ、と確認すればまだだよ、と返される。オマエの分と手渡すとぱっと{{ namae }}の顔が明るくなったのが解った。

「ありがとう! わ! 凄い、具沢山だね」
「あちこち走り回っていたからな。お腹ペコペコちゃんだろ?」

 嬉しい、ありがとうと、何も知らずに機嫌良さそうに笑う{{ namae }}を見て、ペパーは小さく笑い返す。{{ namae }}は大きく口を開けてサンドウィッチにかぶりついた。ペパーの脳裏に以前妄想した{{ namae }}が過る。赤い口腔内は酷く煽情的だった。ペパーは慌てて首を横に振る。針で突いたような鋭い痛みが良心とやらに走った。
 {{ namae }}は楽しそうに話しながら、コップに紅茶を入れる。以前人から貰ったものだというそれは甘いにおいをさせていた。誰から、と喉元まで競り上がった言葉を熱い紅茶で飲み下し、バッグに入れて来たサラダを出した。{{ namae }}はペパーが持って来たサラダを突いては美味しいと嬉しそうに言う。ペパーは嬉しそうな{{ namae }}を見て、確かな安堵を覚える。
 昼食を食べ終えた{{ namae }}はポケモンたちと遊んでいる。ペパーはその姿をぼうっと眺めていた。半袖から伸びる腕も短いズボンから伸びる脚もペパーのものとは違っている。脳裏に描いていたものとは大きな差がないなと思っていたことに気付き、ペパーは思わず目をきつくつぶった。我ながら強い不快感を覚える。{{ namae }}には気付かれていないようで酷くほっとした。
 楽しそうに笑いながらポケモンと遊ぶ{{ namae }}は、好き勝手描かれて好き勝手されていることを知らないのだろう。{{ namae }}を頭の中で好き勝手にしているのが自分だけで良いとペパーは思う。他の人が自分自身と同じような目で同じような欲望で{{ namae }}を好きにしていると想像するだけで吐き気を催した。
 凝り固まった罪悪感が薄まれば良いと願っている。願いながらサンドウィッチを作って、何も知らない{{ namae }}に渡して薄めた気持ちになっている。完全に自己満足の行動だ。笑ってしまいたくなる程のエゴにペパーは小さく自嘲する。
 {{ namae }}の、ショートパンツから伸びる白い脚がぼんやりと光って見えた。明日になるか今週になるか来週になるか解らないが、きっと同じことを繰り返すのだろうとペパーは予見している。

2023/01/17
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