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Novel pkmn 今日はえいえんの最初の日(シンオウでウォロと再会/完結)
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tt5 !+さよならの練習を(男主とオフェンスが過ごす真夏の話/現パロ/完結)
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ペパー
!クリア後

 ペパーくんともうヤったのと下世話な話をした友達に、まさか、ペパーに限ってそんなことは起こらないよと笑った数時間前の自分を殴ってやりたいと、{{ namae }}は産まれてはじめて思った。
 何度目かのキスはペパーの部屋のベッドの上だった。また人のベッドに上がって、と母親のように咎めるペパーを無視してペパーのベッドに寝転んでいたのは{{ namae }}だ。友達から借りた漫画を読んでいるときに、ペパーがベッドに近寄ったのだ。{{ namae }}は仰向けの姿勢のまま、視線を漫画からペパーにやるとペパーはベッドに座った。二人分の重みを受けてベッドが小さく音を立てた。どうかしたの、と聞いてもペパーは何も答えない。何も知らない{{ namae }}は漫画の台詞を追いかけることにした。少しして、名前を呼ばれた。視線を上げるとペパーが何とも神妙そうな顔をしている。なぁに、と尋ねる前にペパーは{{ namae }}の顔に近付く。あ、キスされるんだと{{ namae }}は目を閉じてそれを受け入れた。
 今までは子供の時にしたときと同じ唇を重ねるだけのキスだった。今日に限っては、口腔内を蹂躙されるようなキスだった。{{ namae }}は今までしたことのないキスに戸惑うことしかできない。制止を求めようと口を開くと舌がぬるりと入り込んだ。{{ namae }}は驚きの余り舌を引っ込ませたが、ペパーの舌は{{ namae }}の舌に絡みつく。何度逃げようとしても、顔を背けようとしてもペパーの力がそれを阻む。苦しくて何度かペパーの肩を叩くと漸く解放された。肩で呼吸を繰り返しながら、唾液でべたべたになった口周りを拭うこともできずに{{ namae }}はペパーを見るしか出来ない。ペパーはただ{{ namae }}を見下ろすばかりだ。いつの間にかペパーが{{ namae }}に覆い被さっている。ペパーの影に{{ namae }}の身体はすっぽりと収まってしまっている。笑っておどけたかったのに、ペパーの目がそれを阻ませた。掴まれた肩のせいで{{ namae }}は身動きも出来ない。ほんの少し身を捩らせたつもりなのに、びくともしない。ペパーの目に浮かぶ熱の意味を{{ namae }}は今まで知らなかったし、考えることもしなかった。
 何となく、知らない人のように思えた。その不安を消し去るためにペパー、と名前を呼んだのにペパーは返事をしない。雰囲気のせいか、身動きすらも出来ない状況が、{{ namae }}を一層不安の淵へ追い遣る。ペパーの指先が{{ namae }}の首筋をそうっと撫でる。くすぐったさから、ひ、と声が漏れ出た。何となくひどく気恥しい気がした。何を言えば良いのかもわからず{{ namae }}は身を硬くするしか出来ない。
 これって、もしかしてと{{ namae }}の脳裏に可能性が浮かび上がる。違っていたら酷くいたたまれないので気軽に尋ねることも出来ない。そもそも違和感は幾つかあった。いつもなら部屋で自由にしているマフィティフがいるのに、今日に限って二人きりだった。マフィティフはと聞けば珍しくボールに入っていると言われた。そんなこともあるんだなと{{ namae }}は大して問題に思わなかった。今考えればマフィティフにも見せられないようなことをしようと下心があったのだろう。いや、ペパーに限ってはと数時間前の{{ namae }}自身が気楽に言う。本当にと今更疑念が湧き、{{ namae }}の喉元に絡みつく。
 ショートパンツ越しに押し付けられた硬い感触に{{ namae }}は身体を固くさせた。視線だけを下にやるとペパーの股座を押し付けられている。{{ namae }}の脳味噌は物凄い速度で思考回路を駆け回っているのに何も出てこない。こんなときにどんな対応をすべきなのか解らない。本当に、と{{ namae }}は数時間前の自身に問うた。回答が出てくる気配はない。

「それ、って……」

 僅かに腰を動かすとペパーの身体がびくりと跳ねた。う、と耐えるような声がする。痛みではないことは直感的に理解できた。それはペパーのズボンを押し上げているようだった。{{ namae }}はそれを全く見当がつかない程初心ではない。知識としては知っている。これがまさか、と結びつくのは比較的容易い。数日前まで友達と一緒になってけたけたと笑っていたことが遠い日のことのように思えた。本当にと数時間前の{{ namae }}自身に問う。数時間前の{{ namae }}自身は気楽に笑っている。

「……ごめん、気持ち悪いよな」

 ペパーは{{ namae }}から離れた。少女は慌てて上体を起こした。身体が咄嗟に距離を取ろうとして、肩を壁にぶつける。それ以上は下がれない。ペパーが俯いているせいで、表情は良く見えない。{{ namae }}はペパーを信じ難い物を見るような目で見ていた。数時間前の気楽な{{ namae }}自身はもう既にいなくなっている。
 今日はもう帰れよとペパーが静かな声で言う。{{ namae }}は何となく悪いことをしたような気持ちになる。疑念は喉元を一度緩く締め付け、脳味噌へ帰っていく。
 不純異性交遊は禁止されている。自分の人生を、相手の人生を滅茶苦茶にしてしまわないように、大切に尊重するために禁止しているのだと先生たちが説明していた。{{ namae }}は自分が今すべきことを識っている。ペパーが言う通り、速やかにペパーの部屋から出ることが、きっと他の大人たちもするべきことだと言う筈だ。そしてそういう性的な行為については卒業して自他共に責任が取れるようになってから行うべきだ。頭では判っている。そうするべきだとも思っている。

「――い、いよ」

 {{ namae }}の口から出た言葉は先生たちが良しとすることからかけ離れていた。ペパーが{{ namae }}を見る。信じ難いものをみるような顔だ。それでも目は確かな熱と期待を浮かばせていた。{{ namae }}は緊張のせいで喉が酷く乾いている。
 もしかしたら、馬鹿みたいに笑ってその場を台無しにしてしまった方が、二人にとって良いことなのかもしれない。そう思うのに、{{ namae }}はこの場を台無しにしてしまおうとは思えなかった。
 {{ namae }}は顔を上げてペパーを真っ直ぐと見る。ペルシアンに見つかったププリンはこんな気持ちなのかと、何処か他人事のように考えた。

「ペパーになら、何されたって良いよ」

 自然に笑えていたのかは解らない。それでもその言葉は本心だ。少女はまだ人生の何たるかを理解していない。それでもペパーになら自分ですら碌に触ったことの無い所を触れられても良いと思えたし、ペパーとなら何があってもきっと大丈夫だと何か確信めいたものがあった。
 ペパーの喉が上下する。そうっと頬に触れられる。酷く熱い。{{ namae }}の心臓は今すぐにでも口から飛び出そうだ。

「本当に、良いのか?」

 ペパーが尋ねる。ほんの少し声が掠れていた。{{ namae }}の脳裏で先生たちの顔が浮かび泡のように消えてく。{{ namae }}は小さくも確かに頷く。ペパーがごめんな、と小さな声で言った、気がした。

2022/12/28
!クリア後

 ペパーくんともうヤったのと下世話な話をした友達に、まさか、ペパーに限ってそんなことは起こらないよと笑った数時間前の自分を殴ってやりたいと、{{ namae }}は産まれてはじめて思った。
 何度目かのキスはペパーの部屋のベッドの上だった。また人のベッドに上がって、と母親のように咎めるペパーを無視してペパーのベッドに寝転んでいたのは{{ namae }}だ。友達から借りた漫画を読んでいるときに、ペパーがベッドに近寄ったのだ。{{ namae }}は仰向けの姿勢のまま、視線を漫画からペパーにやるとペパーはベッドに座った。二人分の重みを受けてベッドが小さく音を立てた。どうかしたの、と聞いてもペパーは何も答えない。何も知らない{{ namae }}は漫画の台詞を追いかけることにした。少しして、名前を呼ばれた。視線を上げるとペパーが何とも神妙そうな顔をしている。なぁに、と尋ねる前にペパーは{{ namae }}の顔に近付く。あ、キスされるんだと{{ namae }}は目を閉じてそれを受け入れた。
 今までは子供の時にしたときと同じ唇を重ねるだけのキスだった。今日に限っては、口腔内を蹂躙されるようなキスだった。{{ namae }}は今までしたことのないキスに戸惑うことしかできない。制止を求めようと口を開くと舌がぬるりと入り込んだ。{{ namae }}は驚きの余り舌を引っ込ませたが、ペパーの舌は{{ namae }}の舌に絡みつく。何度逃げようとしても、顔を背けようとしてもペパーの力がそれを阻む。苦しくて何度かペパーの肩を叩くと漸く解放された。肩で呼吸を繰り返しながら、唾液でべたべたになった口周りを拭うこともできずに{{ namae }}はペパーを見るしか出来ない。ペパーはただ{{ namae }}を見下ろすばかりだ。いつの間にかペパーが{{ namae }}に覆い被さっている。ペパーの影に{{ namae }}の身体はすっぽりと収まってしまっている。笑っておどけたかったのに、ペパーの目がそれを阻ませた。掴まれた肩のせいで{{ namae }}は身動きも出来ない。ほんの少し身を捩らせたつもりなのに、びくともしない。ペパーの目に浮かぶ熱の意味を{{ namae }}は今まで知らなかったし、考えることもしなかった。
 何となく、知らない人のように思えた。その不安を消し去るためにペパー、と名前を呼んだのにペパーは返事をしない。雰囲気のせいか、身動きすらも出来ない状況が、{{ namae }}を一層不安の淵へ追い遣る。ペパーの指先が{{ namae }}の首筋をそうっと撫でる。くすぐったさから、ひ、と声が漏れ出た。何となくひどく気恥しい気がした。何を言えば良いのかもわからず{{ namae }}は身を硬くするしか出来ない。
 これって、もしかしてと{{ namae }}の脳裏に可能性が浮かび上がる。違っていたら酷くいたたまれないので気軽に尋ねることも出来ない。そもそも違和感は幾つかあった。いつもなら部屋で自由にしているマフィティフがいるのに、今日に限って二人きりだった。マフィティフはと聞けば珍しくボールに入っていると言われた。そんなこともあるんだなと{{ namae }}は大して問題に思わなかった。今考えればマフィティフにも見せられないようなことをしようと下心があったのだろう。いや、ペパーに限ってはと数時間前の{{ namae }}自身が気楽に言う。本当にと今更疑念が湧き、{{ namae }}の喉元に絡みつく。
 ショートパンツ越しに押し付けられた硬い感触に{{ namae }}は身体を固くさせた。視線だけを下にやるとペパーの股座を押し付けられている。{{ namae }}の脳味噌は物凄い速度で思考回路を駆け回っているのに何も出てこない。こんなときにどんな対応をすべきなのか解らない。本当に、と{{ namae }}は数時間前の自身に問うた。回答が出てくる気配はない。

「それ、って……」

 僅かに腰を動かすとペパーの身体がびくりと跳ねた。う、と耐えるような声がする。痛みではないことは直感的に理解できた。それはペパーのズボンを押し上げているようだった。{{ namae }}はそれを全く見当がつかない程初心ではない。知識としては知っている。これがまさか、と結びつくのは比較的容易い。数日前まで友達と一緒になってけたけたと笑っていたことが遠い日のことのように思えた。本当にと数時間前の{{ namae }}自身に問う。数時間前の{{ namae }}自身は気楽に笑っている。

「……ごめん、気持ち悪いよな」

 ペパーは{{ namae }}から離れた。少女は慌てて上体を起こした。身体が咄嗟に距離を取ろうとして、肩を壁にぶつける。それ以上は下がれない。ペパーが俯いているせいで、表情は良く見えない。{{ namae }}はペパーを信じ難い物を見るような目で見ていた。数時間前の気楽な{{ namae }}自身はもう既にいなくなっている。
 今日はもう帰れよとペパーが静かな声で言う。{{ namae }}は何となく悪いことをしたような気持ちになる。疑念は喉元を一度緩く締め付け、脳味噌へ帰っていく。
 不純異性交遊は禁止されている。自分の人生を、相手の人生を滅茶苦茶にしてしまわないように、大切に尊重するために禁止しているのだと先生たちが説明していた。{{ namae }}は自分が今すべきことを識っている。ペパーが言う通り、速やかにペパーの部屋から出ることが、きっと他の大人たちもするべきことだと言う筈だ。そしてそういう性的な行為については卒業して自他共に責任が取れるようになってから行うべきだ。頭では判っている。そうするべきだとも思っている。

「――い、いよ」

 {{ namae }}の口から出た言葉は先生たちが良しとすることからかけ離れていた。ペパーが{{ namae }}を見る。信じ難いものをみるような顔だ。それでも目は確かな熱と期待を浮かばせていた。{{ namae }}は緊張のせいで喉が酷く乾いている。
 もしかしたら、馬鹿みたいに笑ってその場を台無しにしてしまった方が、二人にとって良いことなのかもしれない。そう思うのに、{{ namae }}はこの場を台無しにしてしまおうとは思えなかった。
 {{ namae }}は顔を上げてペパーを真っ直ぐと見る。ペルシアンに見つかったププリンはこんな気持ちなのかと、何処か他人事のように考えた。

「ペパーになら、何されたって良いよ」

 自然に笑えていたのかは解らない。それでもその言葉は本心だ。少女はまだ人生の何たるかを理解していない。それでもペパーになら自分ですら碌に触ったことの無い所を触れられても良いと思えたし、ペパーとなら何があってもきっと大丈夫だと何か確信めいたものがあった。
 ペパーの喉が上下する。そうっと頬に触れられる。酷く熱い。{{ namae }}の心臓は今すぐにでも口から飛び出そうだ。

「本当に、良いのか?」

 ペパーが尋ねる。ほんの少し声が掠れていた。{{ namae }}の脳裏で先生たちの顔が浮かび泡のように消えてく。{{ namae }}は小さくも確かに頷く。ペパーがごめんな、と小さな声で言った、気がした。

2022/12/28
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非公式二次創作夢サイト。公式及び関係者様とは一切関係ありません。様々な友情、恋愛の形が許せる方推奨です。
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